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ウエッブジャーナル日本海 通巻12号[2001/09/22]
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≪今号の記事≫
  • オタク医師の独り言(10)私の好きな積木 〜安陪隆明〜
  • ぶらり見てある記 若桜宿の巻 〜福田直実〜


  • オタク医師の独り言(10)私の好きな積木

    写真:セラ  私の好きな玩具に、スイスのnaef社の製品で“Cella”(セラ)という積み木がある。何はともあれ 写真を見て欲しい。この“Cella”(セラ)や、これを作ったデザイナー:Peer Clahsen氏のその他の積 み木、“Cubicus”“Diamant”に触れて、私は「積み木」という概念が根本からひっくり返ってしま った。私はそれまで「積み木」というのは「子供が直方体や円柱などを組み合わせて、お城などを作 って遊ぶもの」だと思っていた。その既成概念が“Cella”(セラ)などに出会ったことによって、根 底から崩れ去ってしまったのだ。
     大人の知的レベルにも鑑賞にも堪えうる美しいデザインには、しばし見とれてしまう。数学と芸術 が高度に突き詰められた姿がそこにはある。

     Peer Clahsen氏の作品の中で、特に私が“Cella”(セラ)を好きなのは、単純な数学的な分割に頼 ってはいない部分があるからかもしれない。“Cubicus”“Diamant”とも純粋にわかりやすい数学的 分割で、“Cubicus”は完全な立方体の、“Diamant”は完全な正八面体の分割である。しかし、 “Cella”(セラ)は8つの角のうちの1つに欠けている部分があり、完全な立方体にはならない。分割 の仕方にしても、最も小さなパーツだけが分割された長さの2倍の立方体となっていて、ここだけ分 割の仕方が異なっている。しかしこの欠けた部分があることにより、まったく同じ大きさの板3枚の 組み合わせでパーツが構成される形となっており、それが120度の点対称の美しさを実現している。 またこの欠けた部分や最も小さなパーツがジョイントとして働き、美しいダイナミックな積み方が可 能になっている。結局、一見単純な数学的分割を崩してしまったように見えるが、実は高度な数学的 な美しさを保っているのである。

     診察室の机の上に飾っていたら、4歳の娘がすぐにこれに目をつけて、これで遊び始めた。この “Cella”(セラ)も含め、Peer Clahsen氏の作品は何か子供にはもったいないような高級な美しさを 覚えるのだが、やはり多くの人がそう思うようで、ある人が“Cubicus”について「これは子供には もったいないね」ということをPeer Clahsen氏に言ったのだという。それに対して同氏答えて曰く 「違う。大人にはもったいない」 とても含蓄のある言葉だと思う。そういうわけで、私は娘がこれ で遊ぶのならどんどん遊んで欲しいと思っているし、こういう積み木で多くの子供達がどんどん遊ん で欲しいと思っている。少なくとも(私が大嫌いな)「し○じろう」みたいな子供向け教材とは月とス ッポン、はるかに素晴らしいものだと思う。

     値段が○○円という高さだが、それだけの価値はあると思う。是非こういう素晴らしいものがある ことを多くの人に知ってもらいたい。

       安陪隆明  
       鳥取県鳥取市
       安陪内科医院


    ぶらり見てある記 若桜宿の巻
     若桜町は、古くから因幡の国と但馬播磨へ通じる交通の要衝でありました。また因幡の名 城のひとつ「若桜鬼が城」は中世の典型的山城でしたが、徳川時代の一国一城令により廃 城となります。また、天然の岩窟内に建てられた舞台造り(三朝の投げ入れ堂が有名です ね)の不動院岩屋堂など古い木造建築物も残されています。さらに近年、現代的な施設「響 きの森」や「氷太くん」なども作られ、中世と現代が交差する不思議空間です。

    列車に乗って若桜へ行こう
     若桜町へは、JR郡家駅から第3セクターの若桜鉄道が通っています。JR鳥取駅からJ R因美線を経由して、郡家駅からR29号線を横目にみならが、若桜谷を上っていきます。 若桜鉄道の車両は楽しい絵がかかれているので、ご覧になった方もいらっしゃいますね。 1〜2両編成でごとごと走っていきます。終点はもちろん若桜。国道を車で出かけるのが ポピュラーでしょうが、小さな列車に揺られて行くのもオツなもの。沿線の方々にとって は通勤通学などの貴重な交通機関。少しでも多くの利用を図って残していきたいものです。

    昔の人の知恵「カリヤ通り」を歩いてみよう
     さて、若桜は、1200年に駿河国矢部氏によって開城された城下町です。戦国時代に尼 子、毛利、豊臣秀吉軍などの戦場となり、徳川時代に城は廃城となってしまいます。しか し、因幡と播磨を結ぶ交通の要衝でもあり、中世の城下町、そして宿場町のたたずまいを 今に残しています。若桜駅から、ぶらりと通りを歩きます。かつての城下町の名残を残す 旧家の白壁土蔵群の通り「蔵通り」。民家のひさしが幅1.2メートルほどでつながった 「アーケード」「カリヤ通り」など、散策&探検してみよう。

    若桜に温泉!? 全長22メートルの滑り台!
     平成5年に発見、開発された「若桜ゆはら温泉ふれあいの湯」は、山あいの中にたたずむ 素朴な建物。また、平成10年に八東川中州を利用して完成した「中之島公園」にはゲー トボール場、全長22メートルの滑り台などの遊具を備えた広場などがあり、元気な子供 からお年寄りまで楽しい時間をすごせると思います。さらに「響きの森」「氷太くん」な ど最新の施設もあり、中世と現代が静かな自然の中でゆったりと溶け込んでいます。

    [参考ホームページアドレス]
    若桜町http://www.town.wakasa.tottori.jp
    福田直実


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