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≪今号の記事≫
「障害者の就労を考える会」との出会い
1998年6月23日、夫44歳。赴任先の岡山で右脳内の大量出血で倒れ、肝機能低下・気管切開・重い貧血・深い床ずれ・水頭症併発、高次脳機能障害等、あらゆる悪条件が重なり、植物状態か寝たきりになるという医師の診断に、目の前は真っ暗闇で、今まで味わったことのない絶望感はまさに地獄だった。しかし、13歳を頭に年子3人のことを思うと、挫けてはおれなかった。必ず良くなると信じ、不可能を可能にする思いで祈り続け、懸命に看病をした。夫は左半身不随となり重い障害が残ったものの、医師の言を覆し、車椅子を使い、パソコンを使って、第2の人生を前向きに挑戦している。とは言え、その現実を受け入れるのに大変時間がかかり、障害を持つという苦しさ、つらさは筆舌に尽くし難い。その気持ちを理解してもらえないもどかしさ。私は初めて障害者の人たちの痛みを知り、せっかく体験したこの貴重な経験を無駄にしたくない、との思いが強くなった。健康な時には見えなかったものが、夫と共に、車椅子の目線になったことで、周囲の人たちの心の変化を始め、様々な物が見えて来た。2001年5月、「障害者の就労を考える会」の代表、小柴千鶴さんとの出会いはまさにそんな時だった。「障害者の就労を考える会」は、就労に対して意欲のある障害者と、その支援者たちで昨年3月に発会、同年11月18日に設立総会を開いた。会長に就任した小柴さんは、進行性筋ジストロフィーを27歳の時に発症。現在では首から下は動かすこともできない。7年前にご主人を亡くされ、一人暮らし。1日延べ時間4時間30分、延べ人数9名のヘルパーと訪問看護婦、そして寝返りが打てないので、365日宿泊ボランティアを自ら必死に探している。今までの人生の半分をこの病と闘っていく過程で、自らの存在意義を模索。他の障害者の役に立てばとの思いから、福祉機器を紹介する通信紙「ひまわり」を8年前から発行し始め、現在81号の発行数を数える。他にも「鳥取たすけあい」そして、鳥取市政懇話会、県福祉あり方検討会委員を初め、各種団体主催の福祉講座の講師として活躍。その行動力とパワーは、体は不自由でも心は自由自在で、健常者の人たちも「この人に会うと元気になる」と異口同音に語る。しかし、ここに至るまで、どれ程の苦しみや屈辱を味わって来た事か。第三者が想像するはんちゅうを、はるかに超えたものだと実感した。人間は窮地に立たされたときに、その真価が問われる。全ての逆境が「他の障害者の為に」との燃え上がるような"負けない心"となり、周囲に希望を与えその影響力は大である。 ノーマライゼーションとは、障害者自らがどんどん語り、行動を起こしてゆくことが大変重要で、今こそその時を迎えていると痛感する。同会は、昨年片山県知事が同席していたあるシンポジュウムに、小柴会長がパネリストとして参加。IT時代こそ、障害者が就労できると発言。その後、県庁・報道関係からテープおこし、データー入力等の仕事が発注されるという流れが出来た。また、多くの障害者の人たちに就労の機会を作り糾合出来るよう、IT研修も実施している。更に、障害者雇用推進月間である9月16日、わずかな寄付とカンパでパネルディスカッション「ディスカス2001」を開催。パネリストに平井県副知事をはじめ、車椅子の鳥取大学助教授、長年施設で生活をしている重度障害者の代表、神奈川県で一人暮らしをしているやはり重度の障害者の方たちで、"障害者と地域社会との関わり"とのテーマで開催。時間が足らないほど白熱した意見交換が行われ、いままでの既存(行政や福祉団体主催)のものと異なり、その内容は説得力があった。終了後の反響も大きく、自立したいという障害者の声や、関係者からは施設職員の意識も変わってきたとの声が寄せられた。このシンポジウムは、真のノーマライゼーションが実現する時まで毎年開催する。 この会との出会いで、私は明解な目標を持つことができた。今後障害者の方々とともに、この分野は私たちこそが"プロ"との自負を持ち、人々の心のバリアがなくなるまで、主体者となって活動して行きたいと思っている。
「障害者の就労を考える会」ご紹介☆パソコン業務に関することは、是非、当会へご用命ください。速やかにお伺いいた します。また、会員も随時募集しております。就労意欲のある障害者の方、あるいは 応援してくださる方、興味のある方・・・・・・連絡をお待ちしております。 (目的) 障害者の就労が困難な時代にあって、パソコン技術を習得しレベルアップさせること で、就労への道を大きく広げて行くことができる。そのための支援と、ボランティア の啓発運動を促進するために、2001年3月25日発足した。 (概要・実績) ○官公庁・マスコミ関係より、各団体が主催したシンポジュウムの内容のテープおこ しや、アンケートのデーター入力、分析などを受注。日々受注が増加している。 ○2001年9月16日、パネルディスカッション「ディスカス2001」を開催し20 0名の参加。パネラーとして県副知事・鳥取大学助教授・障害者の代表が出席。毎年 9月の“障害者雇用促進月間”にシンポジュウム開催を予定している。今年は、 「ディスカス2002」を9月1日に県民ふれあい会館にて参加者500名で開催予定。 ○障害者同士の情報交換、また健常者との交流も兼ね、2ヶ月に1回定例会を設けて いる。 ○パソコン技術の向上のため,IT研修を実施している。 ○本年4月、小規模作業所を開設予定。 (会員数) 31名 (モットー) 迅速・正確・丁寧 (お問い合わせ) 鳥取市立川町6丁目234−6−2 TEL/FAX 0857−24−3918 shurou@hal.ne.jp 【ひとこと】(日本海Web:鈴木) 代表の小柴さんは、元気をくれる人。パワフルで素敵です。(笑顔) 「IT(情報通信技術)の社会だからこそ、障害者ができる仕事が増えてたくさんある!」 これを実践されています。 30人を超えるメンバーが集まり、「テープ起こし」の仕事を手始めに、紙原稿からのテキ ストやイメージのデジタル化など、ITを自在に活用して軽快に業務をこなされています。 実は、私の会社でもデータ入力など大変お世話になっていて助かっております。 アクティブな皆さんですので、業務の内容やボリュームを問わず取り組んでおられます。 気軽にご相談に乗ってもらえます。 |
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