ウエッブジャーナル日本海
通巻24号[2002/12/13]
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≪今号の記事≫
七面鳥が主役!サンクスギビングの夜 〜シャンディ〜
今号から新登場!遠くカルフォルニアの空から「シャンディ」のレポートをお届けします。
シャンディのプロフィール
兵庫県姫路市生まれ。卒業と同時に子供の頃からの夢であった海外生活をスタート。
オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、フィジー生活を経て、現在アメリ カ、ロサンゼルスで暮らす。
外国生活の中で日常の出来事を中心にエッセイを筆記。
七面鳥が主役!サンクスギビングの夜
また今年もサンクスギビングがやってきた。その昔、ヨーロッパから渡ってきた清教徒たちが先住民であるインデアン達と一緒に冬を乗り越えられるだけの作物を確保でき、厳しい冬を越すことができたと喜び晩餐会を開いたのが始まりだといわれている。現在では、家族親戚一同が集まり七面鳥を囲んで食事するという人がほとんどだ。
この時期日本人の私にとっては、4日間も連続で休みが取れる貴重なホリディという以外は特に期待するものもなかった。七面鳥はあまりにも大きすぎるのでローストチキンでも作ろうかな、と思っていた矢先である。会社の同僚であるジョンが私に尋ねた。「シャンディはサンクスギビング何してるの?」「うーん、家でごろごろしてるかなあ。特に行くとこないし。」そうすると「オーノー。それじゃあ寂しすぎるから是非家においでよ。家では毎年大きな七面鳥を焼くんだ。去年は大きすぎてお腹に詰めたものがはじけちゃったから、今年は2羽に分けて焼く予定なんだ。だから彼と一緒においでよ。」なんていい人なのかしら。「でも、折角家族との団欒に加わってしまって申し訳なくない?」と日本人っぽく返してみる。「また〜、大歓迎に決まってるじゃないか。」じゃあ、後で彼に聞いてみて何もなかったら参加させてもらうね、と残して仕事に戻っていった。そしたらAOLメッセンジャーで「明日の5時半集合。ワインか何か持ってきてくれるといいな。」と早速返事がきた。私はもちろん!と返事をして、予定が一気に埋まってしまった。
当日私と彼は赤ワインと前菜を2種類ほど持参した。ピンポーンとベルと鳴らすとジョンの奥さんのお母さんが出てきた。「私たちのうちへようこそ!」初めて会ったのに全然そんな感じがしない。中へ入っていくとジョンの奥さんのリンダとジョンがいた。二人とも「良くきてくれたね、とっても嬉しいよ〜。」とこちらも嬉しくなるような声をかけてくれる。アメリカ人の良いところは人を気持ちよくさせてくれるのがとっても得意なところ。このやろー、またそんなこといって〜、うそばっかり〜、と自分ではわかっていても誉められたり喜ばれたりすると誰だってうれしいのである。特に単純な私は特にそう。次々にいろいろな人に紹介してくれたけど、みんなとても気さくな人ばかりだ。
私が作った前菜のカプリセはとっても好評で、あっという間に平らげられてしまった。そうしてるうちにワイングラスやカテラリー、お皿などがちゃんと並べられたテーブルにドンと丸々と太った七面鳥がならんだ。みんなもそれにつられたテーブル側に移る。付け合せはすべて横のテーブルに並べられていて、セルフサービスになっていた。マッシュポテトに七面鳥のおなかにつめられていたパンやナッツや野菜などで出来たスタッフ、アスパラガスにシナモン味のりんごソース。あまりにもおいしそうなのでついつい多くとりすぎてお皿を一杯にしてしまった。席に着くと丁寧に切られた七面鳥が回ってきた。「好きなだけとってね、こっちはガーリック味、もうひとつはアップルソーダ味なのよ。両方試してね。」うむ、さすがだ。今まで料理が得意なアメリカ人というのに会ったことがなかったが、リンダの料理の腕はかなりものだ。食にうるさいヨーロビアンの彼がおいしいおいしい、と御代わりとした上、お皿は犬がなめたように綺麗になっていた。私も七面鳥ってぱさぱさしてて味気ない、と思って実のところあんまり期待していなかったんだけど、あまりのおいしさに御代わりをしてしまった。特にサンクスギビングにはつき物であるクランベリーソースをかけて食べる七面鳥はこの上なく私たちをハッピーにさせた。
こんなに急だったのに、家族でもない私たちを招待してくれて、その上こんなにおいしい七面鳥までご馳走になってありがとう!とジョン夫妻にお礼をいうと、「ノープロブレム!いつでもいらっしゃい。私たちもあなた達と一緒に食事が出来てよかったわ。今度はクリスマスよ。是非来てね!」と次の約束も忘れない。ああ、なんていい人達なんだろう。アメリカに来た頃はアメリカ人はなんて自分勝手でいやな人達なんだろうと思ったが、それはこんないい人達に出会っていなかったからなんだろう。とってもアットホームなジョン夫妻のおかげで今年のサンクスギビングは多いに楽しめたのである。
シャンディ
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