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≪今号の記事≫
家作りの現場から〜何で高気密・高断熱?〜住宅の宣伝でよく目にする「高気密・高断熱」。近代的で優れた住宅を印象づける効果を狙ってたくさん使われとるんやろね。 「んで、高気密・高断熱って何に優れてるんや?」 「アホか、気密と断熱って書いてあるやろ。」 「ふ〜ん、でも気密と断熱に優れたら何がええんや?」 「アホやな〜っ、エアコンや暖房器具の効きがようなるんに決まっとるやないか。」 「あぁ、そうか!エアコンや暖房器具の効率のためか。」 「そや、エアコンや暖房器具の効率や。」 「へ〜え、それ住む人にとって何かええことあるんか?」 「アホ、光熱費が安上がりになるやろが。」 「そうか、でもそれってエアコンのある家のことやろ?うち無いんやけど何がええんや?」 高気密・高断熱・・・うちには?」 「??????・・・」 とまあバカ話にたとえてみたんやが、家を高気密・高断熱にすることによって得られる効果の何がええんか、専門の一角を汚す 者でありながらよう分からん。
もともと日本のほとんどの地域での暮らしは、どちらかというと四季と上手くつきあい、風土との繋がりを保ちながらということが 前提で成立しており、北極に近い国のように自然と対峙しながら暮らすスタイルではなかった。したがって家もその暮らしに沿った理 念のもとで発達してきていたと思うんや。ところが最近は生活スタイルが西洋化し、挙句の果てには建物まで、日本とは全く違う気候 風土の中から生まれた思想でつくられた「洋もの」が優れていると勘違いし始めとるのと違うやろか?
夏・冬の環境が室内外で反転するような日本の風土では、隙間風があったり、調湿効果の優れた材料を使うことには、合理的な部分 もあったはずや。そんなええとこを残しながら、寒くなかったり雑音に対処できる、日本の風土にふさわしい快適な家をつくることこ そ大切なん違う?低気密・低断熱、あかんかなぁ?
このコラムのコンセプト 自然体の暮らしの器として住宅を見るとき、意外と不合理なことがたくさんある。 しかし建築という特殊なものだからと深く考えずに見過ごすことが多い。 そんなことを自然体建築道の修行者の視点で愚痴る。
安藤瀞和(あんどうとろわ)のプロフィール
建築素浪人。自然体建築道の奥義を極めたいと修行に励んでいる。師はいない。 |
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