ウエッブジャーナル日本海
通巻35号[2003/08/20]
[バックナンバーはこちら]
≪今号の記事≫
家作りの現場から〜カタログハウス〜
映画の都、ロサンゼルスーハリウッド!
家作りの現場から〜カタログハウス〜
家の建て方でツーバイフォー工法とかプレハブ工法、在来工法といった言葉を聞いた ことはおありじゃろう。前の2つはともかく、問題は「在来工法」。この「在来」って 文字が善良なる庶民を大いに欺いとる。「在来」なんて言われると、昔からず〜っと受 け継いできたってイメージがするんやけど、実際には戦後になって住宅金融公庫が普及 させた工法で、その歴史はまだまだ浅い。それまでの日本の伝統的な工法とは根本的に 違うものと思った方が良い。
どう違うのかと言うと、「在来工法」では連続した基礎のコンクリートに、土台(ど だい)と呼ばれる木の横材がボルトでしっかり止められてあり、この土台に柱が一本ず つ立てられてフレームが形成される。大工さんがノミでカンコンカンコン作るのも、コ ンピューター管理の機械がウィ〜ンと作る「プレカット」も、基本的に「在来工法」な らこの点は皆同じや。対して「伝統工法」では、この連続した基礎と土台が無い。基礎 になる石が柱ごとにあって、ここから柱がポーンと直接立つ。この工法の違いがいろん な側面での大きな差になってくるんやが、今回は材料を切り口に話を進めよう。
「伝統工法」では、家を建てる材料は近場から用立てる。例えば石や木、土なんぞは よほどでない限り地場のものを使ったし、屋根を葺く茅(かや)や藁は当然、瓦さえも 近くで作ったものを使うとったもんや。ところが最近では違う。何でもカタログから寄 せ集められて、地元の材なんかほとんど使われへんのや。設計士さんや大工さんのとこ ろへは、いろんな建材メーカーからたくさんのカタログが届く。これを棚に並べておい て必要なときに引っ張り出せば、お客さんを説得するにも綺麗な色で便利やし、性能表 まで付けてくれてあるから何かあった時でも"安心"や。対して地場の材料には、カタロ グなんか無いことも多い。自分自身で、どこで何が産出されているんか調べて回ったり、 それがどんなものなんか判断していかなあかん。不便やし面倒くさい。そんなわけで設 計士さんは、充実したカタログ群から部材をチョイチョイっと選んで家を設計してしま う。これを称して「カタログハウス」。
地場の石と古材を使って
そんな設計図で仕事をすると、さぁどんなことが起こるやろうか?カタログでドーン と市場へ流れるような材は、仕入れ量の多いとこが値段で有利になることぐらい誰にで も想像がつく。一年間に数棟しか家を建てない大工さんと、何百・何千棟も建てる住宅 メーカーでは当然仕入れ価格に開きが生じ、その差は受注競争の時に大工さんの肩にズ ッシリとかかる。つまりカタログの流通品を多用する家、カタログハウスなら、ここで 既に価格の勝負が決してしまうんや。設計士さんの中にはそんな流通勝負の家を設計し ながら、大工さんにはガンバレと檄を飛ばす人もいる。アホな!そんな勝負は設計の時 点でついちまってる。「ガンバレ」って言われても大工さんには「手間賃下げろ」って だけの話や。
大工や職人の、市場での公平な戦いの場をホンマに考えてくれるんなら、知恵や技術 力が勝負の家を設計せないかん。まずは大量流通の影響の少ない、地の材を使った設計 や。そしたら地元の大工や職人は絶対対抗できる。カタログハウスに対等以上の戦いを 挑めるんや!職人の後継者もどんどん育つし地場の産業も育つ。地域の将来夢持てるで。
(株)藤原工務店
安藤瀞和
このコラムのコンセプト
自然体の暮らしの器として住宅を見るとき、意外と不合理なことがたくさんある。 しかし建築という特殊なものだからと深く考えずに見過ごすことが多い。 そんなことを自然体建築道の修行者の視点で愚痴る。
安藤瀞和(あんどうとろわ)のプロフィール
建築素浪人。自然体建築道の奥義を極めたいと修行に励んでいる。師はいない。
映画の都、ロサンゼルスーハリウッド!
映画の都、ハリウッド。ここはアメリカだけでなく世界中の映画産業の中心であるこ とで有名だ。初めてロサンゼルスに移ってきたときは気づく余裕もなかったけれど、 シアトルに数年すんで戻ってきてみると、ロサンゼルスはやっぱり映画産業を中心に 回っているんだなあ、と気がつかずにはいられなかった。街を車で走っていると、あ ちこちに大きな映画の宣伝用のビルボードがあがっている。それも大きさが半端じゃ ないくらい巨大だ。シアトルにもあったけど、数や大きさは比べ物にならない。映画 館だっていたるところにあるし、テレビをつけてもハリウッドゴシップ番組が毎日 ゴールデンタイムに堂々と放送されている。
ここロサンゼルスは映画のロケーションとしてもよく使われていて、ロサンゼルスに 来たことのある人は滞在中に遭遇したかもしれないが、街のあちこちで撮影が行われ ている。ストリートの一部が通行止めになっていて、ポリスがいると大抵は映画、テ レビシリーズ、コマーシャルの撮影が行われていると思って間違いない。特に日曜日 や夜になるといつもは混雑した道でもすいているため、ハリウッドやダウンタウンで はほとんど毎週のように何らかの撮影が行われている。ついこの間までは、毎晩ダウ ンタウンでスパイダーマン2の撮影が行われていたため、仕事場の同僚たちはあの ヒーロー役のトビー・マグワイヤーをよく見かけていたらしい。私は彼こそ見れな かったものの、その撮影の一部かと思われるニューヨークのシーンを撮影するための イエローキャブが1ブロックぎっしり並んでいるのを見た。通常撮影を行うため、道 を通行止めにしているけど、それにはなんとLAPD(ロサンゼルス警察)までが協力し ている。映画の撮影なのでちょっと出演者ではないかと思ったりしてしまうのだけ ど、どうやら本当のポリスたちが業務時間外にお手伝いしているらしい。
撮影が多いということは、見慣れた風景をいろんな映画で見ることができるというこ とだ。これもロサンゼルスに住んでいる特典だなあ、と思わずにはいられない。私は ハリウッドに住んでいるから、近くのストリートが映画に使われているということが よくある。最近上映されたチャーリーズエンジェルズの多くはハリウッドでの撮影 で、家から歩いていけるハリウッドのルーズベルトホテルやもう少し東にあるグリ フィスパークの天文台などが使われていた。だから、映画をみていてもまるで自分が 製作にかかわったかのような気分になり、楽しさも倍増というわけで、映画をみてい てもどきどきわくわく連続なのだ。
また、多くの有名人がロサンゼルスに住んでいて、特にサンタモニカ、ビバリーヒル ズ、ウエストハリウッド、ハリウッドヒルあたりをうろうろしていれば、いつかは誰 かに会うといってもいい。それも世界の超スーパースターたちだ。タレント好きの ミーハーでなくともやっぱり会うとうれしくなってしまう。私がよくお散歩にいくル ニヨン・キャニオンは実はキャメロン・ディアスがよく出没することで有名な場所 で、私も一度ジョギングしているところを見たことがある。シャリース・セロンには 2度も近所のスーパーマーケットであった。彼女はすっぴんで友人と駐車場で立ち話 をしていたが、横を通ったら話していた声は映画のそのままだった!他にもジム・ キャリーやメグ・ライアンも見たし、最近人気テレビドラマ「セックス・アンド・シ ティ」にもゲスト出演していた人気上昇中のロン・リビングストンとは話までしてし まった。
映画はつくるだけでなく、見て楽しむものという哲学もしっかりと定着していて、ロ サンゼルスは映画館の数も半端じゃないくらい多い。ちょっとしたショッピングモー ルや繁華街には必ずといっていいほどある。アメリカの映画館は日本の映画館と比べ るととてもきれいで、椅子もふかふか、場所によっては背もたれが後ろに下がったり して調節できるし、映画にはポップコーンとドリンクということでちゃんとドリンク たてまでついているという至れり尽くせりぶり。最近は超豪華版の指定席まで登場し ていて、そのチケットを買うと王様の椅子みたいに超ふかふかの巨大な席がゲットで きすばらしく座り心地がいいらしい。それでも15ドル(1800円くらい)だから超お得 だ。最近は値上がりして高くなったけれど、それでも通常大人で9ドル(約1100円) くらいだ。いろんなディスカウントもあって、お昼のマチネ時間は4ドル75セントと か5ドルというところもあるし、学生証を見せる学割がきいて6ドルとか7ドルだった りする。600円くらいで映画が楽しめるんだから、こんなに安くて楽しい娯楽はな い。
そんなこんなでロサンゼルスでは映画を作る人も見る人も一体となって映画文化を楽 しめる場所で映画好きには世界で一番楽しい場所であることはまちがいないだろう。
ちょっと話はそれるけど、カリフォルニアの州知事選挙が急遽行われることになり、 なんとあの「ターミネーター」などで有名な、日本では「シュワちゃん」の名で大活 躍したアーノルド・シュワルツネガーが出馬を表明して話題を呼んでいる。横山ノッ クどころの話ではない。彼はもともとオーストリア人でアメリカンドリームを地で いってハリウッドで大成功をおさめた人。この大赤字の州、カリフォルニアを映画の ように大胆に救ってくれるのだろうか。少なくともロサンゼルスの人たちは面白さも 手伝って少しは期待しているはず。今後の展開が楽しみだ。
シャンディ
シャンディのプロフィール
兵庫県姫路市生まれ。卒業と同時に子供の頃からの夢であった海外生活をスタート。
オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、フィジー生活を経て、現在アメリ カ、ロサンゼルスで暮らす。
外国生活の中で日常の出来事を中心にエッセイを筆記。
その他お問い合わせは・・>
webmaster@nihonkai.net
まで!!
当サイトは
ソンズ・コーポレーション
が運営しています
Copyright 2000 sonz.co.jp
Visiters Total 670798
Yesterday 0001 Today 0004