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ウエッブジャーナル日本海 通巻63号[2004/12/25]
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≪今号の記事≫
  • カリフォルニアワインの名産地、ナパバレー


  • カリフォルニアワインの名産地、ナパバレー

    とにかくいろんなことがここロサンゼルスを拠点に行えるが、ラスベガス旅行から 帰ってきたのもつかの間、じっとしていられない私は今回またどこかへ行きたいと 思っていたところ、まだ訪れたことのなかったナパバレーが候補に挙がった。ナパバ レーといえば、世界的にも有名なカリフォルニアワインの産地で、その中でも一番有 名な所だ。いろんな人に聞いてみると、口を揃えて「ビューティフル!」というし、 まあ車で走れない距離でもないので、あるウィークエンドに行ってくることにした。 アメリカはワインといういうよりビール、というイメージが強いけれど、最近はワイ ンの消費も増えてきていて、街でも全体的にグルメになりつつある消費傾向の中で、 手ごろな値段のワインも増えてきているのである。そんな中で、カリフォルニアワイ ンは名声も品質もトップクラスだ。

     そんなナパバレーはサンフランシスコから北に1時間ほど車で走った辺り一帯に広 がっている。友人のスイス人カップルがサンフランシスコに住んでいるので、そこに 一泊させていただき、次の日ナパバレーに向かったのだった。前日久しぶりに会った 友人たちと楽しく遅くまで語り合ってしまったので、当日は遅いスタートとなってし まった。一度行ったことのある彼のまるは、「近くまでいけばすぐにわかるよ。有名 なナパのワイン街道があって、その道の両側に有名なワイナリーがひしめき合ってる んだ。だから迷うはずないよ。」と能天気なことをいっていた。が、サンフランシス コのフリーウェイはリング状になっていてロサンゼルスのフリーウェイ都市を走り回 る私でも慣れていないせいかとてもわかりにくい。彼よりは少し慎重な私は一応地図 を用意し、大まかな行き先をインターネットからプリントして持っていった。途中ま では大きなフリーウェイを使って行けたので問題はなかったが、近くになるにつれ、 道が複雑になるとともに道案内のサインが少ないことに驚いた。結構人が訪れるとこ ろだから、ちゃんとわかりやすいサインがあちこちにあるのだろう、と予想していた が、思ったより全然少なかったのだ。そのため、結局2度くらいその辺にいる現地の 人たちに行き先をきくこととなってしまったが、彼らはみんな「この道をまっすぐ行 くとその道にでるよ。」という。私たちは正しい道を正しい方向に向かって走ってい るようだったが、知らない道を走るのは結構思うより長く感じるものである。彼らが いうからこれで正しいのよ、と私たちはおそるおそるその道をひたすらまっすぐに走 り続けた。そうするとやっとぽつんぽつんとワイナリーが出てきた!そのうちに有名 なコッポラやモンダビが出てきた。

     この辺りのワイナリーの多くは、ワインテイスティングと販売ルームが設置されてい て、訪問客はそのワイナリーで生産されたワインをその場で楽しみ、気に入れば買え るようになっている。モンダビなどの有名で大規模なワイナリーはワイナリーツアー なども随時行っていて、ワイン作りや歴史などの知識を深めたい人にはもってこい だ。私たちがそのワイン街道にたどり着いた頃にはすでに午後の3時をまわっていた ので、駆け足で5件くらいまわったが、どこもとても気軽に立ち寄れるようになって いた。最初に行ったモンダビでは、毎日多くの人が訪れているということが広いパー キングを見ても一目瞭然。入り口前には大きな噴水があり、高貴なイメージの入り口 がある。その右側の奥にはワインテイスティングルームがあり、みんなそれぞれ好き なワインを試していた。私はワイナリーでのワインテイスティングは数度しか経験し たことがなかったので少し緊張したが、テーブルにテイスティングできる種類と値段 がちゃんと書かれてあったので、まだビギナーの私でもとてもわかりやすくほっとし た。私たちはワイン2種類を試すことにした。ひとつは私の好きなカベルネ・ソー ヴィニヨン、それからもう1つはロゼを試した。カベルネ・ソーヴィニヨンはとても 飲みやすく、ロゼはこの夏のフランス旅行を思わせるすっきりした味わいだった。こ の辺りのワイナリーではテイスティングに使ったグラスをそのままプレゼントしてく れるところも多く、ここも飲み終わった私のグラスを綺麗に洗って紙に包んで紙袋に 入れてくれた。その後、車を走らせながら気になったところに次々と入っていった。 映画監督で有名なフランシス・コッポラの兄弟のワイナリーもこの通りにありとても 有名なので立ち寄ったみたが、プライベートイベントが行われているということで中 をみせてもらえなかったのはちょっと残念だった。どんどん車を走らせていくとなん とピクニックの出来るワイナリーが出てきた。ワイナリーの前には大きなパークがあ り、中に入ってみるとワインだけではなく、ワインにあうチーズやハムなどのデリ製 品やバゲットなどのパンも一緒に販売されていてパークでピクニックが出来るように なっているのだ。私がそこにたどり着いた時はすでに夕方の5時前となっていて日が 暮れかけ寒くなってきていたのでピクニックという感じではなかったが、次回は早め に行ってそこでワインとチーズなどを買いパークにあるテーブルでピクニックをしよ うと思ったのだった。

     この辺りは夏になると観光客でいっぱいらしいが、私は秋のオフシーズンにいったこ ともあり、わりとゆったりした中でワイナリーを見てまわることができたのは良かっ た。アメリカ、とくにカリフォルニアというとディズニーランドやユニバーサルスタ ジオなど近代的なものが多く、なにかこうクラシックで文化的な楽しみは東海岸に比 べると少ないのだが、このワインテイスティングツアーはちょっと知的で食感的にも 満たしてくれるのだ。カリフォルニアはアメリカ全土の90%以上のワインを生産して いてナパバレー以外にもいろんなところにワインテイスティングの出来るワイナリー がある。カリフォルニアに旅行でくる人はほとんどがロサンゼルスかサンフランシス コだが、もし通常のシティツアーに飽きたら、ワインツアーに出かけてみることをお 勧めするのである。いつものカリフォルニアとはちょっと違った風景や味を堪能でき るだろう。
    シャンディ
    シャンディのプロフィール
    兵庫県姫路市生まれ。卒業と同時に子供の頃からの夢であった海外生活をスタート。
    オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、フィジー生活を経て、現在アメリ カ、ロサンゼルスで暮らす。
    外国生活の中で日常の出来事を中心にエッセイを筆記。



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