ウエッブジャーナル日本海
通巻64号[2005/01/11]
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≪今号の記事≫
今世紀世界最大の災害「TSUNAMI (つなみ)」
今世紀世界最大の災害「TSUNAMI (つなみ)」
2005年はクリスマスの翌日に起こったスマトラ沖地震で年が明けた。クリスマスまで は、アメリカでは毎日イラク戦争のことばかりだったのに、この津波の災害が起こっ てからは、どのメディアでもほとんど津波情報中心でニュースが構成されていて、日 を追うごとに死者は増える一方。
島国の日本が名づけた「津波」の名前は今回世界中を駆け巡ることになり、アメリカ でもテレビやラジオ、雑誌など一斉に「つなみ、つなみ」のタイトル一色。日本も地 震国だから、日本に生まれ育った私たちも津波についての知識はあるものの、こんな 規模の津波は生まれてから一度も聞いたことがない。
私は瀬戸内海沿いで育ったから海には慣れていても、内海だから津波の警報などもほ とんど記憶がなく、タダの高波注意報、という程度だった。でも、今回は南アジア、 それも世界中のみんながバケーションに訪れるような夢のトロピカルアイランドを悪 夢が襲ったのである。私も南太平洋にぽつんと浮かぶフィジー島で暮らしたことがあ るから、今回の話をどうしても人事とは思えなく、毎日経過を追っているのである。
フィジーでも多くのホテルや家がタイのプーケットや他の典型的なトロピカルアイラ ンドのリゾート地と同じようにビーチ沿いに建てられていて、私も海のさざ波が聞こ えるくらいビーチに近いところに住んでいた。フィジーでも10年に1度くらい大きな サイクロンがやってきて、嵐雨のために海水レベルが上がってきて建物が浸水した り、家や橋が吹き飛ばされたという話は聞いたことがあった。でも今回のように瞬間 的に、それも真昼間に津波で村や町、島ごとまでが押しつぶされるというのは聞いた こともなかったから、あまりにも非現実的すぎて最初はよく理解することができな かった。でも、毎日毎日流される映像を見るにつれ、あの規模の地震がフィジー近く で起こっていたら、私はきっと津波にさらわれていただろう、と思うと、これも運命 なのかと思わずにはいられないのである。それにプーケットはタイでも有名なビーチ タウンだからタイに行ったことのある友人の多くはそこを訪れたことがあったし、私 もタイに行くのだったら是非行きたいと思っていたところの1つだったので、とても 複雑な気分だ。それもこれも人生すべてはタイミング、のような気がしてくる。
今回は現地の人々はもちろんのこと、世界中から多くの人の集まるリゾート地が被害 にあったから、スウェーデンなど考えもしないような国の人々からも多くの被害が出 ている。そのため、幸か不幸か世界各国の注目度も高く多くの支援金が約束されてい るのはラッキーだっただろう。日本人も現在まだ数百人が未確認となっているだけ に、小泉さんが国を挙げて5億ドルの義援金を送ると発表した。これはドイツに次ぐ 高額で、経済超大国アメリカの3.5億ドルより随分がんばった感じで日本人として誇 りに思うのである。
アメリカでは去年ハリケーンが立て続けにやってきたフロリダに対し、130億ドルも の支援金を送りこんでいたので、それに比べ今回のブッシュの決断はかなりケチ、と あちこちから非難されているが、幸いなことにアメリカはボランティアの熱心な国な ので、有名無名人や企業などが義援金を送ったり募っていたりしていて、最初の1週 間ほどで国が発表した額よりも30%ほど多くの金額が集まったという。アメリカの企 業はこういう時はばーんと募金活動の先頭に立ってくれるところは頼もしい。多くの 製薬会社やマイクロソフトなどのIT関連、ディズニー、スターバックスなどアメリ カを代表する企業が続々と何百万ドル単位で支援してくれるのである。日本でも同じ かな、とインターネットを駆け巡ってみたが、ヤンキースで活躍する松井さんが義援 金を送ったことを読んだ以外、他の企業の多くが寄付をした、というような見出しの ニュースを見つけることが出来なかったのはちょっと残念である。ライブドアの堀江 さんは「金で買えないものなんてない」なんて言ったらしいが、そのくらいお金を動 かしている企業は、もっと社会にも貢献してほしいものである。
日本人はいくら貧乏でもストリートで暮らしている人はアメリカや他国に比べても少 ない。例えば1億2000万人の日本人が10円ずつ出し合うだけで12億円の寄付が可能な のだ。そう思うと今世紀最大の自然災害に少しでも多くの支援をしたいものである。
多くの国際機関では「今は物資ではなく、お金が一番必要」といっている。物資はイ ンフラが壊滅状態にある災害地まで届かない可能性が高い、というのがその理由だ。 私も仕事でお世話になっている赤十字に少しばかりだが寄付を行ったところだ。こん な時こそ、自分はまだまだ幸せだと思うのである。
二ューヨークのテロ事件以来、暴動や戦争で世界中が振動する中、追い討ちをかける かのように起こったこの津波である。こんなことを考えると私達の毎日の単調な生活 に文句をいってみたり、つまらない人間関係にごちゃごちゃいっていることがとって もちっぽけなことに思えてくる。スリランカのコーストラインを走る電車に乗ってい る時に津波に押し流され、奇跡的に生き残ったイギリス人も語っていた。「周りは地 獄のようで、死人を掻き分けて陸までたどり着いたんだ。僕はもう二度と人生ついて ない、なんていわないよ。」人間、生死にかかわるような体験をすると、何か大切な のかがはっきりとするのである。
日本での主な寄付先:
ユニセフ
http://www2.unicef.or.jp/bof/bo.html
日本赤十字
http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/703.html
ケア ジャパン
http://www.carejapan.org/kinkyu-bokin2.htm
シャンディ
シャンディのプロフィール
兵庫県姫路市生まれ。卒業と同時に子供の頃からの夢であった海外生活をスタート。
オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、フィジー生活を経て、現在アメリ カ、ロサンゼルスで暮らす。
外国生活の中で日常の出来事を中心にエッセイを筆記。
その他お問い合わせは・・>
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