ウエッブジャーナル日本海
通巻69号[2005/06/25]
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≪今号の記事≫
ソノマカウンティー
ソノマカウンティー
アメリカは日本のようにゴールデンウィークはないけれども、5月の終わりにメモリ アルディというお休みがある。この日は5月最後の月曜日と決まっていて、ちょうど 日本のゴールデンウィーク時のように外に出かけたくなるような季節である。今回は 3日間のお休みのところ、先日休日を返上して仕事をした日の振り替えを使ってなん とか4日間のお休みを確保したから、この4日でさて、どこにいけるかと考えてみ た。この時期は日本の連休と同じでどこにいっても人が多いから、飛行機にのってど こかにいくのはとても大変だ。そこで、前回ナパにいったときにききつけたうわさの ソノマカウンティーへ行くことにした。
このソノマカウンティーはサンフランシスコからゴールデンブリッジを渡って北へ一 時間ほど車を走らせた辺りにあり、ナパとはお隣どおしのエリアである。このエリア もナパほどは有名ではないにしても、結構有名なワイナリーが点在していて、もっと のどかな感じがする。
結局1日目はいつものごとくサンフランシスコの友人宅へお世話になり、翌日ナパへ 出発することにした。ゴールデンブリッジを渡り、北に入ると、サンフランシスコに はすごく近いのにオークランドのようには交通手段が発達していないのか、こんなに 街に近いのに突然郊外という感じだ。車を走らせるにつれ、どんどん田舎のほうに なっていき、ナパの風景とはちょっと違うが、それでもぽつりぽつりとぶどう畑がみ えてきた。この日は移動日と決めていたので、ホテルにつくのが精一杯だったが、こ んなところにホテルがあるの?というようなところにぽつりとあった。ソノマはワイ ンの土地、というわけで、こんなに田舎にあるのにやはり裕福でグルメな人たちに大 人気なようで、ニューヨーク並の値段をつけるホテルがゴロゴロとしている。今回は それでもリーズナブルなホテルを予約したが、あれ?この値段でこれだけ?というよ うなホテルでちょっとがっかりだった。インターネット上ではとてもきれいでアメニ ティもいっぱい、という感じに見えたのに、やはりインターネットでホテルを予約す る際には気をつけないといけない。
気を取り直し、次の日は1日ワイナリーめぐりとなった。ナパにも有名なワイナリー があり、前回ご紹介したが、こちらソノマにも結構大きなワイナリーがあちこちにあ る。その中でも、シャンペンのアメリカ生産高ではNo. 1、世界的な生産も第8位を 占めているコーベルへ行くことができた。ここはソノマのなかでもロシアンリバーの 流れるあたりでいいワインが出来る有名なエリアである。フリーウェイを降りてから も15分くらいくねくねとした田舎道を走っているとやっとコーベルの大きなサイン がでてきた。ここも大きなパーキングが用意されていたので、そちらに車をとめて、 中へ入っていった。そうすると丁度タイミングよく、無料のワイナリーツアーが行わ れるというではないか!お金を払わなければならないツアーも結構あるから、無料の ことばにひかれて、ツアーに参加することになった。そのツアーは創立者の移住から どうやってこのような大きなワイナリーになったのかを、昔のワイン工場で使ってい た道具などを展示したミニ博物館やビデオを見せてくれながら行われた。聞くところ によると、もともとは政治的圧力を受けていたコーベル兄弟がヨーロッパから渡って きて、その後木を切り倒して生計をたてていたらしいが、森がなくなってしまった 後、何かその土地を使って行わなくてはならない、ということでその後は農家として いろいろなものを育てていたらしい。それが、ある時ワインの生産に土地が向いてい るということに気がつき、ワインの生産が始まったということだった。当時はなんと このあたりにはロサンゼルスより多くの人が住んでいたらしいが、今では考えられな いような話だ。
そのツアーも終わりに近づいた頃、待ちに待ったワインテイスティングが行われた。 ますコーベルで作っているシャンペンのリストを渡され、同時に説明を受けながら5 種類ものテイスティングをさせてくれた。ナパではほとんどのところが有料だったの に、ここではなんと太っ腹なサービスだろう。コーベルは相当儲けているのか、それ とも人の口コミをねらっての広告か、まあ味見をさせてもらった私としてはどちらで もいいのだが、お昼間からこのワインはこんな料理があう、というような話を聞きな がらのテイスティングはとても満足するものだったのはいうまでもないのだ。
結局こちらでは数本のシャンペンを購入し、次のワイナリーに移った。こちらはナパ とは違いワイナリーからワイナリーまでがかなり離れているため、行ってみたいとこ ろ全部を散策するのは無理だとわかったので、いくつかだけピックアップしてそこを めがけていくことにした。
その次はよくこれもお店で見かけるケンウッドというワイナリーにいってみた。こち らもリーズナブルなワインがいくつもあり、よくレストランでは手軽な値段で飲ませ てくれるシャンペンがお店にはなかなかなかったので、ここにあるといいな、という 期待から寄ってみたいところの1つにあげられていた。こちらでも、ワイナリーのド アをあけるとワインテイスティング用のカウンターがあり、ワイナリーのスタッフが みんなに少しずつサーブしている。私もカウンターにいってみるとここも無料だとい う。それで3種類くらい説明をききながらテイスティングに興じることにした。
その後4件のワイナリーめぐりをして、全部で6件をめぐったが、ほんとにソノマは どこも無料でのテイスティングだったのでびっくりした。ワインテイスティングとい うのは、実は本当に味見をするためのものなので、口に含んで味を確かめるとカウン ターに用意されているいれものにぺっと吐き出すものなんだそうだが、私はそんな もったいないことは出来ないので、12-3種類は試しただろうか、すべてを十分に楽し ませてもらいました。
このあたりはレストランの質も高いとは良くきいていたが、偶然にはいったレストラ ンは星が4つ半のところだった。でも、見た目はちょっといいレストラン、くらい だったのだが、値段の割りには料理の質は抜群によく、また驚いたのがふつうのウェ イターのお兄さんがソムリエも顔負けのワイン知識でわたしたちのワインの選択を 行ってくれた。私達は高いものはそれなりにおいしいだろう、ということで高めのワ インをグラスでオーダーしたのだが、そのお兄さんは、どんなものがお好みですか? ときいてくれ説明するとこっちの方が値段がやすくておいしいから、と勧めてくれ た。ほんとかしら、と思いつつ、私は白ワイン、彼は赤ワインを頼んだのだけど、ど ちらも飛びぬけるほど飲みやすいワインでびっくりした。前にロサンゼルスのレスト ランでソムリエと呼ばれる人がでてきて説明してくれた時はたいしたことはないと 思ったが、普通のウェイターのお兄さんでも素晴らしい知識だ。このあたりはワイナ リーめぐりでくるちょっとヤッピーな人が多いからか、かれらもそれに対抗するため の知識なのだろうか。こんなウェイターが家の側のレストランにいたら、通ってしま うだろう。それにしても、ワインの味がわかるとは、ちょとスノッブで気取っている 感じだけれど、これだけ一度に飲み比べればやっぱり美味しいものはおいしくてとて も飲みやすい、ということだとわかった。値段じゃないんですよね、やっぱり
シャンディ
シャンディのプロフィール
兵庫県姫路市生まれ。卒業と同時に子供の頃からの夢であった海外生活をスタート。
オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、フィジー生活を経て、現在アメリ カ、ロサンゼルスで暮らす。
外国生活の中で日常の出来事を中心にエッセイを筆記。
その他お問い合わせは・・>
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