『権現まつり』なんだ!?
教えましょう! 権現さん・・・何を思い出しますか・・・徳川家康!まアネ
権現さんというのは(広辞苑によると)
1.仏・菩薩が衆生を救うために種々の身や物を権(かり)に現すこと。本地垂迹説では、仏が化身して、わが国の神として現れること。
2.仏・菩薩に摂して用いた神の尊号。この中に東照権現徳川家康のことも含まれて居ます。
でも全国的に「権現さん」といえば、徳川家康のことと思われています。
その神社「鳥取東照宮(前樗谿神社)」のお祭りです。
鳥取の場合
江戸時代、因幡・伯耆(現鳥取県)32万石に封じられた、鳥取池田家の祖、池田光仲(慶安3年(1648)に封じられた)は、祖母(池田輝政の 室)普宇姫(督姫ともいう)が、徳川家康の娘であったのです。
親藩に準ずる藩として思い立ったのが日光東照宮(徳川家康)を分けて頂き、お祀りしようと願って実現したのが、鳥取東照宮(前樗谿神社)です。権現さんとも言われています。お宮に行って見て下さい。
小さいけれど立派なものです。権現造りの神殿は、径1丈(3.3m)もある欅で、すべてを造ったと言われています。国の重要文化財に指定されています。
祭例の日は拝殿の中天井等が見られます。(鳥取東照宮は氏神ではありませんので崇敬者の会があり誰でも崇敬会に入れば、拝殿に上る事が出来ます。崇敬会は会費1口 2千円です。)
お志があればEメールを下さい。『権現祭』は、鳥取東照宮のお祭りです。
神社が出来上がった2年後、承応元年(1652)より行われました。御神輿(おみこし)は、8角形の立派なもので、一般の神社より一段と豪華なものです。武者行列は、参勤交代行列を型どったものですが、のぼり、奴、その他 各種の武者の行列です。立川稲荷神社、賀露神社、その他にこの鳥取東照宮権現まつりを模したものが残っています。
麒麟獅子舞い。麒麟という架空の動物は中国故事に由来し、『善政を行う王者の下、麒麟が現れる』という故事に則ってつくられました。因幡独特のもので、所謂獅子舞のかわりに行われました。始めは、麒麟が神殿より一般大衆の方に下ったのですが、何時の頃からか舞を奉納すると
いう形となり、お祭りの行列の一員となったものです。
こうした鳥取藩あげての文化的な祭が毎年行われていたのですが、廃藩置県と共に消えました。
その後、有志により戦前までは細々と行われた年もありました。
こんな、鳥取地方の大イベントを、今の時代、復古調の世の中で、再現したいものだと考えました。
丁度平成12年が創建350年にもなり、有名人約100人が集って発起、『権現まつりを実現する会』というものが出来ました。その中に『実行委員会』がもうけられました。
さあ、皆さん、『権現まつり』を見たいですネ。『権現まつり』を実現したいですネ。
氏神ではない神社の崇敬者によってまかなわれています。
どうぞ、ご協力頂き、崇敬会に入会して下さい。
事務局: 鳥取東照宮 社務所 鳥取県鳥取市上町87
または、E-mail:tyubun@hal.ne.jp へメール下さい。